2018年元旦のANA(全日本空輸)「初日の出フライト2018」のフォトレポート。なお、初日の出の瞬間については、元旦に掲載した航空写真家であるルーク・オザワさんのダイナミックな写真を是非ご覧ください。
https://hikotabi.jp/20180101/4039
ANAでは2001年に初日の出フライトをスタートさせて以来、毎年、11月の発売開始日に満席になる人気振りである。今年の初日の出は天候にも恵まれ、また事前の管制との調整によって富士山の標高(3776メートル)とほぼ近い3900メートルという低い高度で富士山をバックにした初日の出を鑑賞することができた。朝4時過ぎに羽田空港でチェックインを済ませた後、搭乗ゲートへ向かった。搭乗ゲートでは晴れ着姿のグランドスタッフがお出迎えして、初日の出フライト参加者との記念撮影タイムとなった。また、搭乗開始直前には昨年4月に社長に就任したANAの平子裕志社長がお客様に新春の挨拶を行い、搭乗開始となった。
朝5時31分にゲートを離れ、5時48分に羽田空港を離陸。その後、富士山の北西約80キロの地点(長野県駒ヶ根市周辺上空)の初日の出鑑賞ポイント(天竜ポイント)に朝6時過ぎには到着した。当初は三浦半島や伊豆半島方面経由で鑑賞ポイントに向かう予定だったが、管制からの許可が出たことから初日の出鑑賞ポイントに真っ直ぐ向かうことになったので、予定よりも早く鑑賞ポイントに到達した。鑑賞ポイントに到着する前後に機内サービスも始まり、おせち風お弁当が提供された。このお弁当を楽しみに「初日の出フライト」を利用する人も多い。主なメニューとして、かもスモーク、鮭幽庵焼き、蒲鉾、鰊昆布巻き、子持ち昆布、黒豆金箔松葉、出汁巻き玉子、里芋や椎茸などの煮しめといったお正月らしいお弁当となっていた。
機長からアナウンスが入り「鑑賞ポイントである天竜ポイントで待機経路に入り、右旋回を繰り返して円を描くように待機します。この天竜ポイントはANAが富士山と日の出が同時に観られる場所を計算した結果、最適である場所として選定された。高度約1万3000フィート(約3960メートル)で富士山(3776メートル)とほぼ同じ山頂の高度でできる限り美しく富士山の後ろから日の出を鑑賞いただける」との解説があった。この頃には少しずつ外が明るくなってきた。
そして機内の照明を真っ暗にして、6時45分頃に初日の出の瞬間を迎えた。富士山の横から一気に太陽の光が射し込んだ。7時過ぎには完全に明るくなり、その後は八ヶ岳・浅間山・前橋・宇都宮・筑波山の上空を巡って7時49分に羽田空港に着陸となった。到着時も平子社長などがゲートでお出迎えした。
「初日の出フライト」参加者には、お土産として搭乗証明書、福井県小浜の塗り箸「若狭塗箸」やバームクーヘン、和菓子などがプレゼントされた。
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(鳥海高太朗)