日ごろの疲れを抱えながら飛行機に飛び乗る、そんなビジネスマンも多いだろう。その身体と心を癒す味方となるのがタイ式スパだ。日本男性がスパを利用するのはまだ一般的とはいえないがホテルに併設されたスパなら足も運びやすい。そこでバンヤンツリー・バンコクの21階にあるバンヤンツリー・スパへと足を向けた。
日常の空間を離れ「異世界」へいざなう
初めての高級ホテルスパに緊張しながら中へ。先にスマートにチェックインし、トリートメントルームへと案内されていくアメリカ人男性客の後ろ姿を見るとスパの嗜みが世界的なのがわかる。
日替わりのウェルカムティーは漢方でも使われている蘇芳(スオウ)とライムを使ったオーガニックティー。外の熱気で汗ばんだ身体を優しく潤し、身構えていた緊張も少しずつ和らいでいく。
担当のセラピストの笑顔に誘われ、光り輝くクリスタルバンブーを通り過ぎ、重厚な雰囲気のある廊下を進む。まるで少しずつ日常の空間を離れ「異世界」へ向かっている感覚だ。
施術前に使用するマッサージオイルを選び、真紅のバラの花びらが浮かべられたフットバスへ足を入れる。ちょっと気恥ずかしいが個室なので他人の目は気にならない。足湯では緑茶とはちみつをブレンドしたオーガニックスクラブを使い、緊張を解きほぐしてくれる。
専門教育を受けたセラピストによる確かな手技
今回選んだのはバリ式の手技をとり入れた「バリニーズ」。温めたエッセンシャルオイルオイルを使い、手のひらと親指で丁寧に体をマッサージ。女性セラピストの細い腕のどこに、そんな力を秘めているだろうか、的確にツボを刺激する力強さに驚く。けれども決して痛みを感じるわけではなく、絶妙な力加減だ。セラピストの技量の高さに、バンヤンツリー・スパが男性からも支持されている理由が分かった気がした。
すべてのセラピストは「バンヤンツリー・スパ・アカデミー」で専門のトレーニングを受け、マッサージのテクニックだけでなく、接客、スパで使うハーブやオイルといった専門的な知識を学んでいるという。
ティンシャの音が「旅」の終わりを告げる
仰向けになると天井には星空を模したLEDが。部屋に流れるオリジナルのスパミュージックに耳を傾けるうちに次第に意識が「無」に近づいていく。頭、首のコリをしっかりと揉みほぐされる頃には意識は再び覚醒へ。
マッサージが終了すると、セラピストはティンシャを使い「チーン、チーン」と澄んだ音を鳴らす。ここでは一連の施術を「旅」と捉えていて、この音色は旅の終わりが来たことを告げてくれるという。
それにしてもこれがホテルスパの極みというべきものだろうか。セラピストに整えられた身体は指先までポカポカと温かく軽く、パワーがみなぎっているのを感じた。
忙しいビジネスマンこそスパの活用を
60分のマッサージと30分のリフレッシュメント&リラクゼーションタイムのついたバリニーズは3,500バーツ(税サ別/約11,500円)。日本や欧米と比べると圧倒的にリーズナブルだ。充実した設備の整った施設で、一流のマッサージをこの値段で受けられるのであれば、毎回バンヤンツリー・スパ・バンコクまで足を運ぶのも悪くない。また男性向けのマッサージメニューも用意されているので予約の際、またはスパの受付で相談してみるのもいいだろう。
初めて利用したホテルスパだったが男性でも全く違和感なく受けられ、身体と心の両面が整い、今まで味わったことのない満足感があった。女性はもちろんのこと、普段の仕事で身体を酷使している忙しいビジネスマンこそ、利用して身体をケアする必要があるのではないだろうか。これからは出張の際にもとり入れたい。
レート:2016年12月28日現在 1バーツ=3.2669円
バンヤンツリー・スパ・バンコク
バンヤンツリー・バンコク21階
21/100 South Sathon Road, Sathon, Bangkok 10120 Thailand
営業時間:午前10時~午後10時(最終受付 午後9時)
spa-bangkok@banyantree.com (英語対応)
URL: http://www.banyantreespa.com/content/banyan-tree-spa-bangkok
撮影・コーディネート:泉美 咲月
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